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「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本‐読む自己肯定感

このコーナーでは自己肯定感に関する本や論文などを”ななめよみ”しています。
今回は書籍「「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本」をななめよみ。

こんなあなたは「繊細さん」

「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本

エレイン・アーロン博士が行った調査により、「生まれつき繊細な人」が5人に1人の割合で存在することがわかりました。
繊細さは性格や環境によるものではなく生まれ持った気質であり、生まれつき背の高い人がいるように「生まれつき繊細な人」がいることが明らかになったのです。
(中略)
繊細な人とそうでない人では、脳の神経システムに違いがあるといいます。
(中略)
繊細な人は赤ん坊の頃から刺激に反応しやすいのだそうです。同じ刺激を受けても手足を大きく動かし、逃げようとするかのように背中を弓なりにして泣くなど、繊細な赤ん坊は刺激に対して鋭く反応するのだといいます。
同じストレスにさらされたとき、神経の高ぶりに関連する物質(脳内にノルエピネフリン)が多く分泌され、また、神経が高ぶっていたり、警戒しているときに分泌されるホルモンであるコルチゾールも、他の子どもより多く出ているそうです。

繊細は生まれ持った気質。

ところで、性格と気質の違いを…
「性格」とは先天的、あるいは後天的に備えた性質のこと、「気質」は先天的な特徴のことを意味します。

気質に後天的な性質が備わったものが「性格」です。

繊細な人とそうでない人では、脳の神経システムに違いがあると書かれていましたが、気質という点で言えば、ホロスコープでも繊細な人の気質はあると思います。

自分が進む道を自分で選ぶ

繊細さんに必要なのは、「気にしない」という言葉ではなく、気付いたことにどう対処したらいいのかという、具体的な対処法なのです。
(中略)
痛みやストレスが多い状況では、まわりに「いいもの」があっても感じにくい。
いいものをたっぷり感じて元気に生きるには、自分が進む道を自分で選ぶことが本当に大切です。実生活で言えば、職場や仕事、休みの日を一緒に過ごす相手、暮らす部屋などの「環境」を自分で選ぶということです。
(中略)
繊細さんに必要なのは、痛みやストレスに耐えられるよう自分を作り変えることではありません。

これは繊細さんに関わらず、気質による問題や悩みに関しては、気付いてどう対処するか…特に「気付く」というのが大事なのです。
気付くことで、自分にとって心地よい環境、人生が選べる…。
まさに「自分を知る」です。

人それぞれ最適な刺激レベルがある

「人といると疲れてしまう」多くの繊細さんが抱えるこの悩み。これには実は繊細さんの神経システムが関係しています。
(中略)
誰にでも最適な刺激レベルがあり、他の人にとって何でもない刺激が、繊細さんにとっては強すぎるのです。

私は本当に悩んでいる人ほどの繊細さんではないのですが、この本を読んで若干繊細さんの気質があるなと思いました。

特に「人といると疲れてしまう」が該当します。
いつも人と一緒にいてワイワイしてそうに見られるのですが、実際、賑やかすぎる場所、うるさい場所は当然のことながら、ずっと誰かと一緒にいると疲れてしまうのです。
1人の時間がないと辛いのです。

繊細さんはベストがわかる

繊細さんが、まわりの人よりもささいなことに取り組む傾向があるのは確かですが、それは完璧にこなそうと思っている訳でなく、ただ「気が付いたから対応しているだけ」「リスクを防ごうとしているだけ」。完璧主義とは別物です。
(中略)
「ベストがわかるからこそ動けない」という状態になっています。繊細さんは「こうすると、ああなる」というシュミレーションが得意。「気づく」と「シュミレーション」の掛け算で、自然と「ベストな方法」がわかるのです。

これもちょっと当てはまります。
もともと完璧主義なせいかもしれませんけど…以前に「毛細血管レベルに考える」と言われたことがあります(笑)

「そのくらいだったら」と叶えてあげたくなる

繊細さんは、相手のちょっとした仕草や言葉のニュアンス、声のトーンなどをキャッチし、相手が何を望んでいるのか、どうしたいのかを察知します。相手の望みの一つひとつは「話を聞いてほしい」「座りたい」といった小さなことなので「そのくらいだったら」と叶えてあげたくなるのです。
(中略)
繊細さんが元気に生きるには、自分の「こうしたい」という思いを大切にし、「こんなわがままでいいのかな」と思うくらい積極的に自分を優先していく必要があるのです。
(中略)
「気づいたことに半自動的に反応し、振り回されている」ということです。
繊細さんが元気に生きるためには、この自動応答を切ることが必要です。気づいたときにわずかでも踏みとどまって「私はどうしたいんだっけ?」と自分に問いかけ、対応するかどうか、また対応するならその方法を、自分で「選ぶ」こと必要なのです。
(中略)
自分を作り変えるのではなく、自分のままで生きる道を模索する。これこそ、どんな繊細さんにも共通する一歩であり、それだけで世界は変わります。

自己肯定感タイプ診断で対人志向タイプの人もこのような傾向があります。対人志向タイプだから繊細さんなのかもしれません。そう考えると、繊細さんは気質ですね。

対人志向タイプの人は意識をしないと自動的に自分より相手を優先してしまいます。これは意識しない限り変えることができません。でも意識すれば変えることは可能です。

実は…私も対人志向タイプです。相手のちょっとした仕草や言葉のニュアンス、声のトーンなどをキャッチし、相手が何を望んでいるのか、どうしたいのかを察知できます。
できるゆえに疲れたり面倒が多かったので、自ら気づかない人に変えていきました。その結果、いわゆる「空気読めない人」になりました。でもコミュニケーションに支障はありません。察知できなくても、良いコミュニケーションを取ることはできます。

自分の気質がわかればちゃんとコントロールできるんです。
自分を知ることのメリット‐5自分をコントロールできる

刺激から自分を守る工夫

繊細さんは人の感情からわずかな光まで、さまざまな情報を感じ取るため、疲れやすくなります。そんな繊細さんのために刺激から自分を守る工夫が五感ごとに紹介されていました。

私は外出する際にサングラスをかけることが多いのですが、それは眩しいとかおしゃれという理由だけでなく、視界を遮断したいというのも理由の一つです。
目から入る情報をコントロールすることで、不快さや刺激から自分を守っているのです。

繊細さんにとって「最大の罠」とは?

繊細さんにとって最大の罠は「相手の”わからない”という感覚がわからない」ことなのです。
(中略)
繊細さんと非繊細さんとの違いは、繊細さんの想像を遥かに超えています。
(中略)
「相手も同じように感じているはず」と思って非繊細さんに接すると、思わぬすれ違いが生じ、誰も悪くないのに傷ついてしまうことがあるのです。

繊細な感覚だけではなく、「相手も同じように感じているはず」と思って接すると、思わぬすれ違いが生じ、傷ついてしまうのです。
人間関係の悩みのほとんどがここにあるといっても過言ではありません。

自己肯定感を高めるために自分を知ることが大事とお伝えしていますが、自分を知ることで自分と他人の違いが明らかになり、違いを理解できるようになるので、人間関係の悩みは格段に減ります。

自分を出せば出すほど、自分に合う人が集まってラクになる

人間関係の基本構造とは、「表に出している自分」に合う人が集まってくる、というシンプルな事実です。つまり、「本当の自分」を抑えて殻を被っていると、その「殻」に合う人が集まってきてしまうのです。
(中略)
素の自分を出せば出すほど、自分に合う人が集まってラクになるのです。
(中略)
これまで強く自分を抑え込み、相手を優先してきた人が自分の意見を言い始めると「人間関係の入れ替わり」が起こります。
自分の感情を顔に出したり、意見を言ったり、ときには友達の誘いを断ったりすることで「誘ったら断らないあなた」「なんでも頼みごとをきいてくれるあなた」が好きだった人が離れていきます。

これも本当にこの通りです。
付け足すことはありません。
自分を我慢させていると、自分も周囲から我慢をさせられるのです。

「キライ」は大切なセンサー

繊細さんの中には「キライ」を封じている人がいます。「みんなと仲良くするのがいいことだ」という世間の声をそのまま受け取ってしまい、「誰かを嫌っちゃいけない」「人を嫌う自分がイヤ」と思ってしまうのです。
(中略)
「キライ」は生きていくうえで大切なセンサー。
(中略)
「キライ」を封じていると、依存されたり相手から過度に干渉、要求されたりと、かえって人間関係がこじれてしまうのです。

これも本当にこの通りです。
キライは最もパワフルなエネルギーだから、封じても良いことは何もありません。

まとめ

ざっくりと気になったところをピックアップしてみましたが、「繊細さん気質」は程度は違えど多くの人に当てはまるのではないかと思います。また、繊細さんが元気に生きる方法は、人間関係に悩んでいるすべての人に当てはまることだと思うので、繊細さんじゃない人にも読んでほしい1冊です。

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