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自己肯定感を持っていますか?‐読む自己肯定感

このコーナーでは自己肯定感に関する本や論文などを”ななめよみ”しています。
今回は書籍「自己肯定感を持っていますか?」をななめよみ。

自己肯定感ってなんだろう?

「自己肯定感」とは、「優れた自分」を誇りに思うことではありません。「ありのままの自分」をこれでよいと思える気持ちです。
(中略)
普段はその存在を意識しない方が多いでしょう。
まるで空気のようなものだからです。

自己肯定感が高いからといって、日常的に自己肯定感が高いことを意識することはありません。そういう意味で、空気のようなものというのは的を得ているなと思います。

自己肯定感は空気のようなもの

自己肯定感は、人がネガティブな思考にとらわれずにのびのびと温かい人生を歩むための「空気」のようなもの。

自己肯定感が高いと、自分のダメなところ探しをすることもなく、自分らしい人生を生きていくことができます。自分や身の回りの人や物事、景色を、明るい目で見ていくことができるのです。
(中略)
つまり、多くの人が得たいと思っている「幸せな人生」こそが、そこにあります。
(中略)
自己肯定感が低いということは、自分で自分をいじめているようなもの。

自己肯定感が高いと、自分のダメなところ探しをすることもなく、自分らしい人生を生きていくことができるし、自分や身の回りの人や物事、景色を、明るい目で見ていくことができるのですが、自己肯定感が高い私からすると、これは当たり前の普通のことで…でも、自己肯定感が低い人からしたら、これって当たり前じゃないんですよね。
当たり前になってるけど、これこそが「幸せな人生」なんだということは実感しています。

「他人をリスペクトする」ってどういうこと?

他人をリスペクトできれば、自分のこともリスペクトできる、つまり自己肯定感が高まる。

リスペクトに関しては大賛成!
でも…自分をことをリスペクトできるから他人もできるんじゃないのかな…私は全ては自分からだと思っています

友達の数だけ増やそうとすれば、どうしても自分を「作る」という作業が必要になります。
(中略)
「本当の自分」ではなく「作られた自分」で人と関わっている限り、そこに孤独感があるのは当然です。

「作る」と書いてあるけど、ようは「自分に嘘をついている」ということですよね。
自分に嘘をついてまで関わりたい人ってどんな人かな?
嘘をついてその人と関わって、幸せになれるかな?
嘘の関係は長く続かないよ。

どうしたら「他人をリスペクト」できるのだろう

まず原則は、お互いの「領域」を守る
(中略)
「相手の領域」を守るということは、その人の「ありのまま」を尊重すること
(中略)
人を見て「不適切だ」と思う時は、その人を変えたいと思っているとき
(中略)
「自分の領域」の中だけで話す
(中略)
リスペクトを示す話し方とは「私」を主語にしたもの

本当にポイントだけど抽出しましたが、納得です。
「お互いの領域を守る」というのができない人が多いですよね。
どんな関係でも、お互いの領域を守ってさえいれば、良い関係でいることができるのです、領域侵入したい人もいるしされたい人もいるんですよね…
これが支配・被支配の関係なんだと思います。
支配・被支配の関係にリスペクトはないから…そういうことですね。

「自分をリスペクト」するということ

自己肯定感が低いと自分の気持ちを肯定できません。そのため、「◯◯したい」と思っても「そんな風に思うのはおかしいのではないか」「そんなことできるわけないのではないか」と自分で否定してしまいがいです。そして、否定ばかりを続けていると、「◯◯したい」という感覚が減ってきて、自分が本当は何をしたいのかわからなくなってきます。

これはまさにこの通りです。

私は自分と自分の気持ちを母親と子どもの関係に例えています。
子ども(=自分の気持ち)が「◯◯したい」と言っているのに、母親(=自分)がその欲求を無視をしたり、「なんでそんなこというの?」と怒ったりしたら、子どもはどんな気持ちになるでしょうか?
こんなことが繰り返されたら、子どもは「どうせ言っても怒られる」「どうせ聞いてくれない」と感じ、自分の気持ちや欲求を言えなくなります。そして、言わなくなります。心を閉ざしてしまうのです。

自分の気持ちを無視したり、否定し続けることによって、心が閉ざされてしまい、自分の気持ちがわからない…ということになるのです。

特にネガティブなことを思うと…
例えば、「あの人が嫌い」「あの人がむかつく」というような感情を持ったときに、「そんなことを思うなんておかしい」「ダメだ」と頭ごなしに否定していませんか?
ネガティブなことだろうとなんだろうと、思うのも感じるのも自由だし、NGなんてないんです。
どんな気持ちも、まずは自分自身がその気持ちを受け止めてあげることが大事なのです。
「あの人が嫌いなんだね」「あの人がむかつくんだね」という感じに。
その上で、どうして「あの人が嫌いなのかな?」「あの人がむかつくのかな?」という問いかけをして向き合っていくことが大事なのです。

どんな気持ちもあなたの自身の気持ちなのだから、ちゃんと受け止めてあげてください。

自己肯定感の低い人が何を基準に行動するのかというと、自分の「したい」ではなく「べき」
(中略)
また「べき」で生きていると、他人にも「べき」を要求するようになっていきます。

前述したように自分の気持ちを無視したり、否定し続けることによって、心が閉ざされてしまい、自分の気持ちがわからない状態だと、当然「したい」では行動できません。そのため、常識や正しいこと(実際は常識でも正しくもなかったりしますが)に従い「べき」で生きるしかないのです。

自己肯定感が高まる「本当のつながり」の作り方

「つながり」こそが自己肯定感を高める上でのカギ。
(中略)
自己肯定感が低いと「形のつながり」に支配されやすくなります。
(中略)
「一緒の行動」に「親しい」「人間として大切にされている」などの意味を乗せてしまうと、「一緒の行動」が苦手な自分はダメだと感じ、無理をするようになったり、自己否定的になったりするでしょう。
(中略)
「形のつながり」へのとらわれは、他者を束縛することになったり、自分を否定することになったりと様々な苦しみを生んでいくのです。

「つながり」こそが自己肯定感を高める上でのカギ…。
うーん、どうなんだろう。

人は一人では生きていけないし、人とのつながりは大事だと思います。
でも、一方で人は一人であることも自覚して、自分で自分を満たせることも必要だと思うのです。
そもそも、自分で自分を満たせず、つながりばかりを求めるから自己肯定感が低くなるし、自己肯定感が低いからつながりを求めたくなるのだと思うのです。

私も「一緒の行動が苦手な自分はダメだと感じ、無理をするようになったり、自己否定的になったりする」と感じたことがあるんです。
この時って自分のことがよくわかってなくて、自分に自信がなかった頃なんです。ようは自己肯定感が低かった時です。
でも、自分のことを理解し、自己肯定感が高くなったことで、このようなことを思うことはなくなりました。

無理につながらなくていいと思うんです。
「つながりこそが自己肯定感を高める上でのカギ」ってなると、無理にでも繋がらなくては!ってなりそうです。

自己肯定感を高める究極の方法

最終的には、あらゆるものをリスペクトすることができます。それは、今この地球に生きていること全体を恵みとして受け取れるということ。そうすれば、自分がここにいきていることが素晴らしい奇跡のように感じられるでしょう。そんな心境に達することができたとき、私たちの自己肯定感は限りなく高まっているといえます。

私は協調ではなく尊重こそが世界平和に繋がると思っています。
肌の色の違いも宗教の違いもあって当たり前。それを尊重できればいいのです。残念ながら、尊重できないから争いが起こってしまうのですが…。

あらゆるものをリスペクトできるというのは、人間として究極の形だと思うのです。これってかなり高度です。
だから、自己肯定感を高める究極の方法というよりは、自己肯定感が高くなった先に存在する世界なのかなぁ。

まとめ

この本の根底にある「リスペクト」という考え方は大賛成です。でも、自分をリスペクトすることも、他人をリスペクトすることも、かなり高度なんですよね。
なので、自己肯定感高めるためのものとしては、どうなんだろうな…というのが私の感想です。
「最終的には、あらゆるものをリスペクトすることができます。」というのは、私も目指していきたいです。

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