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自己肯定感が低い人に多い完璧主義 メリットとデメリット-前編

自己肯定感が低い人は完璧主義になる傾向があります。完璧主義がプラスに働く場面がある一方、マイナスに働く場面があるのも事実。完璧主義であることのメリットとデメリットを知ることで、上手くコントロールできるようになります。

自己肯定感の低い人が完璧主義な訳

自分に自信がないため誰からも批判されず、全ての人から高く評価されたいという気持ちがとても強く、そのためには、少しのミスもあってはいけないという意識が完璧主義に繋がっています。

完璧主義者の特徴

1.他人の評価を気にする

自分のことを理解してもらいたい、認めてもらいたい、大切にしてほしいと思う欲求を承認欲求といいます。

「マズローの欲求5段階説」では5つの欲求(生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求)のうち4番目の欲求に位置付けられ、「他者から認められたい、尊敬されたい」と願う気持ちのことを指します。

ただ、承認欲求の度が過ぎてしまうと、「他人にどう見られているか?」と極度に他人を気にするようになり、主体的に生きていくことができなくなります。

必要以上に他人からの評価を気にしてしまう人は、とにかく自分に自信がないのです。両親から褒められずに幼少期を過ごした人は、自分の価値がわからないまま大人になるため、他人から認められたいという承認欲求が強い人になるといわれています。
このような人は、何をするにしても周りからどう思われているのかを必要以上に気にしてしまうのです。

他人の評価を気にすることで、こんなことが起こりやすくなります。

心が折れてしまう

他人の評価を気にしてしまう人は、否定的なことを言われたときに「自分には価値がないのだ」と感じ、さらに自信をなくしたり、自己肯定感が低くなってしまいます。評価は人によって分かれるもので、他人の評価を鵜呑みにするのはよくありません。ときに参考にしなくてもよい評価もあるということに気づく必要があります。

言動が制限される

自分を認めてもらおうと嫌なことでも引き受けたり、相手に喜んでもらうために自分の感情を偽ったり、自分を犠牲など「常に他者の視点にコントロールされた行動」を取るようになります。

それによって認められたとしても、嫌なことをしたり、自分の感情を偽ったり、自分を犠牲にしているため、その評価を素直に受け取ることも、満足することもできないのです。

自分を見失う

自分の価値を他人の評価に頼りすぎると、常に他人の目に振り回され、自分を見失います。なぜなら、外側にある他人という評価軸は、相手によって、状況によって常に変化するからです。

SNSの普及により、誰でも簡単に周囲に注目されるようになったことで、より承認欲求が膨れ上がっています。他人にイイネやコメントをもらうことで、偽りの肯定感に浸りやすくなります

2.責任感が強い

「責任」は立場上当然負わなければならない任務や義務。自分のした事の結果について責めを負うこと、そして「責任感」は自分の仕事や行為についての責任を果たそうとする気持ちです。(大辞泉より)

責任感がある人は、自分のせいで予定が変更になることが嫌なため、時間や約束などをきちんと守ろうとします。
中途半端なことを嫌うため、物事を最後まで諦めないという忍耐強さを持っています。
他人から頼りにされると期待に応えようとしたり、必要以上に頑張ってしまう傾向があります。

時間を守る、約束を守る、信念を守る、ルールを守るなど自分の信念を強く持ちそれをルールとして行動することが多いため、当然、自分に厳しくなります。
また、他人に任せることが不安で、すべてを自分一人でやり遂げようとするため、人に頼ったり、助けを求めることができないのです。

責任感があるのは良いことですが、責任感が強すぎると、自責の念も強くなり、うまくいかなかったときに『自分のせいだ』と考えてしまい、さらに責任感が強くなってしまうという負のスパイラルにおちいります。

何かトラブルがあった時、普通なら誰かに相談したり、助けを求めたりしますが、責任感が強すぎると自分一人で何とかしなくてはいけないと自分を犠牲にしてしまいます。

3.理想が高い

完璧主義の人は、理想が高すぎる傾向があります。

理想が高すぎると、『自分にはあれが足りない』『これが駄目だ』と自分の悪いところばかりに意識が向きます。そして、そこに到達していない自分を認められずに自己嫌悪に陥ってしまうのです。

理想が高ければ高いほど、理想となる項目が多ければ多いほど、必要努力量が増えるので苦しくなり、疲れてしまいます。

常に理想を目指そうと努力しますが、世の中には努力して手に入るものもあれば、努力しても手に入らないものもあります。努力で何とかならないと、理想に足りない現状に不満を抱き、自分を責めがちになります。

4.失敗が怖い

失敗そのものを恐れているというよりも、失敗を批判されることや、失敗したことで自分が否定されること、失敗したことで自分を責めたり後悔することを恐れているのです。

『失敗するのが当たり前』と思い込んでいるため、何度も同じような失敗を繰り返すこともあります。

5.自己愛が強い

自己愛が強い人は、万能感が強く役割を完璧にこなす自分やそのために頑張る自分が好きで、何か偉大なことを成し遂げることで自分の価値を示し、認めてもらおうとします。自分で自分を褒めるために、完璧を目指し妥協しません。

これは自己肯定感の低さをこじらせた「自己肯定感が高すぎる人」に見られる特徴です。

参考
自己肯定感が高すぎる人の特徴 1~2
プライドは高いが自信がない人


自己肯定感が低い人に多い完璧主義 メリットとデメリット-中編では完璧主義のメリット・デメリットがわかります。

自己肯定感が低い人に多い完璧主義 メリットとデメリット
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