自己肯定感が下がれば自信も下がります。
自己肯定感と自信が下がると、人はそれをプライドでなんとかしようとします。プライドを高くして自己肯定感の低さや自信の低さを隠そうとするのです。
高くなり過ぎたプライドは恋愛や結婚の場面でマイナスに作用します。
プライドと自信の違い
プライドと自信は似ているように感じますが、実際はどうでしょう?
プライドと自信の違いを調べてみました。

プライドとは
プライドとは、自分の能力に対する過信、おごり、高ぶりを意味し、ほかの人の利益を犠牲にする極めて重大な罪であると考えられている。「Pride goes before a fall(プライドはつまずきに先立つ)」ということわざもあるが、まさにプライドとは「おごれる者は久しからず」の「おごり」にあたる。
プライドがムダに高い「中高年男性」の末路
一方で、「誇り」に当たるプライドは、ポジティブな効果をもたらすことが実証されている。サウスウェールズ大学の研究では、プライドが忍耐力ややり抜く力につながり、勤勉さと献身に結び付くと結論づけられた。
つまり、プライドには「良いプライド」と「悪いプライド」の2種類が存在するということになる。実際、英語では、良いプライドはAuthentic pride (正真正銘のプライド)、悪いプライドはHubristic pride(高慢なプライド)といったように区別される。
自信とは
自信とは何かをやり遂げられるという結果、自分を信じるという、能力や結果に頼った自分の価値です。
自己肯定感と自尊心、自信、自己愛、ナルシストの違い
自己肯定感は、何もしない状況でもありのままの自分を受け入れて認めることです。
自信とは自己肯定感という土台の上に作られるものです。
健全な自己肯定感という土台の上に作られた「自信」は良いプライドとなりますが、不健全な自己肯定感(自己肯定感が低い)という土台の上に作られた「自信」は悪いプライドに繋がります。

なぜなら、自己肯定感の低さと自信の低さは比例しているためです。
自己肯定感が下がれば自信も下がります。
自己肯定感と自信が下がると、人はそれをプライドでなんとかしようとします。プライドを高くして自己肯定感の低さや自信の低さを隠そうとするのです。
その結果、プライドだけがどんどん高くなってしまうのです。
これがまさに、悪いプライドです。
実はこの状態は、自己肯定感の低さをこじらせた「自己肯定感が高すぎる人」なのです。
プライドが高くなり過ぎた人は「正しさにこだわる」
プライドが高くなり過ぎた人は、必要以上に正しさにこだわる傾向があります。

「正しさ」の反対には、必ず「誤り」が存在します。「正しさ」にこだわる人は「誤り」を許せず、その誤りを攻撃します。だから「正しさ」にこだわる人は孤独になりがちです。
また、「正しさ」は身を守るため、傷つかないための鎧(よろい)になります。「私は間違っていない」そんな正しさの鎧を着ても、それはただの逃げなのです。
正しさにこだわりすぎると、その通りにならない現実に落ち込み、もっとがんばらなくてはと思います。そうすると、あれもダメ、これもダメと日常に禁止事項が増えて、窮屈になっていきます。正しさにこだわりすぎると人生からワクワク楽しいことは減ってしまいます。
世の中にはほとんどのことに完全なる「正しさ」などなく、いくら正しいと思ってやっていてもそれが本当に正しいことかということは誰にも分からないのです。自分の視点からは正しいことでも、他人から見ればそれ自体が独りよがりとなることもあります。
そのため…
間違いを認めない
反省すべき状況で開き直ってしまったり、自分の非を認めなかったり、誰かに責任を押し付けたり、自分は悪くないと居直るといった行動にでます。
負けず嫌い
他人に負けることを嫌います。どんなことでも人より勝っていたいので、自分が負けることを許せません。 仕事でもプライベートでも関係なく、人より優れていたいと思います。

固定概念にしがみつく
自分のやっていることが正しいという自信があり、考えを曲げにくい特徴があります。そのため固定概念にとらわれやすく、それを捨てることがなかなかできません。
臨機応変な対応が苦手
何かの行動につけても、自分のルールがあるので、それを崩されるのを極端に嫌います。もし臨機応変な対応を求められたときには、どうふるまっていいか分からなくなってしまうのです。
他人を見下し相対的に自分を高める

自分を肯定するために自分を肯定するのではなく、他人を見下し相対的に自分は上であると自覚します。
例えば収入、学歴、見た目、最近ではSNSのフォロワー数など、比較するものはなんでもよくて、一つでも自分が優れているものを見つけて相手を見下します。
このような人は自己肯定感が高いとは言えませんし、自信があるともいえません。むしろ、自己肯定感が低い、自信がないからこそ他人を見下し相対的に自分は上であると自覚しているのです。
頼れない
一般的な頼れない理由としては…
- 人に頼ることは迷惑がかかることだと思っている。
- 人に頼るのは『自分に自信がない人がすることだ』という思い込みがある。
- 頼ったときに『受け入れてもらえないのでは…』という恐れがある。
- 自分のために手を煩わすなんて申し訳ないという気持ちがある。
- 長女で「しっかりしている」「自分でできてエライ」といった言葉をかけられながら育ってきたことが原因で頼ってはいけないと思っている。
- 親が厳しく甘えられない環境で育ったため、頼ることができない。
などがあります。

特にプライドが高くなり過ぎた人は、頼るのは「自分に自信がない人がすることだ」「誰かに頼ると自分の弱さを証明してしまう」という思い込みを持っているため、プライドが邪魔をして人に頼ることができません。
1人でできることには限界があるので、頼らないことでストレスがたまっていきます。また、人に頼らないことは人間不信の表れでもあるため、良い人間関係を築けなくなります。
素直じゃない
プライドが高くなり過ぎた人は 、目の前の現実や物事、感情を素直に受け入れることができません。
嬉しくない
感謝の気持ちを素直に受け止められず、「嬉しい」という気持ちになりません。むしろ、『何か裏があるのでは…』と勘ぐってしまいます。
怒りを感じる
人から注意や忠告されると、自分が非難されたり、否定されたと思い、怒りを感じ敵視してしまいます。
恐れから言い訳する
ミスや失敗を素直に受け止めることができず、恐れから自分を正当化しようと、言い訳をしたり、誰かに責任転嫁をしてしまいます。
褒めてくれる人や機会を遠ざける
他人から褒められても素直に「ありがとう」と言えないため、褒めてくれる人や機会を遠ざけます。でも『なぜ自分は褒められないのだろう…』と不満に感じています。

素直じゃない理由
なぜなら…
- 傷つかないための防御の気持ちが強い。
- 自分をさらけ出すのに抵抗がある。
- 素直になると自分が相手よりも下の立場になったような気がする。
- 素直に受け入れることは自分の弱みをさらすようなことだと感じる。
- 見栄を貼りたい心理が働き、他人に自分の気持ちを見せることができない。
- 本音を話すと嫌われないか心配。
- 相手を自分よりも下だと見下しているので、自分をさらけ出すようなことはしたくない。
- 素直になったことで嫌な経験をして、素直になることがトラウマになっている。
特に問題なのが「素直じゃない」
『婚活をしているけど、上手くいかないのは自己肯定感が低いせいだと思う』
『結婚相談所で自己肯定感を高めないと難しいと言われて』
ということでカウンセリングに申込をされるお客様が結構います。
そのお客様たちに共通していたのが、素直じゃないということ。
困って相談にきたにも関わらず、とにかく人の話は聞きません。
いくら原因や対処法を伝えても、「自分は正しい」「自分が間違ってない」に固執して、アドバイスは耳に入りません(;^ω^)
正直、同性同士でも、こんな人とは仲良くしたくないなぁ…と思ってしまうのですから、当然、男性とのお付き合いだって難しくなるはずです…。
自己肯定感が低い人も恋愛や結婚で苦労しますが、
プライドが高い=自己肯定感が高すぎる人の方が深刻です。
プライドが高い=自己肯定感が高すぎる人は仕事ができる人が多いのも特徴です。
仕事ができて良いポジションにいたりするので自信があるように見えるし、本人もそのつもりなのですが、これはあくまで仕事だけなのです。
仕事ができることで、自信がつき、ますますプライドが高くなっていくので、自己肯定感が高すぎる状態は加速していきます…(-_-;)
すごくバランスの悪い人、不安定な人というのも自己肯定感が高すぎる人の特徴の1つかもしれません。
「自己肯定感タイプ診断」では、あなたが以下のどのタイプに該当して、そのタイプが自己肯定感にどのような影響があるのかをホロスコープを使って診断いたします。
