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自意識過剰な人も実は自己肯定感の低い人でした

自信過剰な人も実は自己肯定感の低い人」では、一見、自信があって自己肯定感が高そうな自信過剰な人が、実は自信がなくて自己肯定感の低い人だとわかりました。
自信過剰と似ている言葉で「自意識過剰」があります。今回はこの自意識過剰について深掘りしていきます。

自意識とは

自意識過剰な人も実は自己肯定感の低い人でした

自意識とは、自分という存在に対してもつ意識のことで、自分がどのような人物か?周囲からどのように見られているか?など、自分自身に向けられた感覚や感情などを表しています。自意識は誰しも多かれ少なかれもっているもので、自意識自体には悪い意味はありません。

私的自己意識と公的自己意識

自意識には、「私的自己意識」と「公的自己意識」の2種類があります。

私的自意識とは、「自分は今イライラしている」というように、自分の感情や内面など他者から見えない部分に向けられた意識のことで、自分の考えや好み、欲求、希望なども私的自意識と言えます。

公的自意識とは仕草やふるまいなど他者からみえる部分に向けられた意識のことで、鏡に映る自分の姿を観たりカメラを向けられたときにどう映るか強く働く意識です。

日本人は礼儀や作法にも厳しく、周りからどう見られているかを気にして自分の言動や態度を調整する「公的自己意識」の強い人が多いと言われています。

私的自意識と公的自意識による違い

自己意識タイプと生活・メディア利用」から私的自意識と公的自意識による違いをご紹介します。ものすごく興味深い内容です。

これまでの研究で、私的自意識・公的自意識の高い人にみられる特徴が明らかになっている。

例えば、公的自意識の高い人は他者からの評価的態度に敏感であること、私的自意識の高い人は態度と行動の一貫性が高いことなどである。

公的自意識の強い人たちには二つの共通する特徴があると言う。 一つは、「他者から拒否されたくない」「他者から賞賛されたい」などといった他者から認められたいという承認欲求が強いこと、もう一つは、他者の行動の原因を自分自身に帰属させてしまいやすい傾向にあることが挙げられている。

「公的自意識が高く私的白意識の低い人」と「私的自意識が高く公的自意識の低い人」

また、「公的自意識が高く私的白意識の低い人」と「私的自意識が高く公的自意識の低い人」とでは自己イメージが大きく異なるという。

「公的自意識が高く私的白意識の低い人」 は、「意思の弱い」「流されて生きている」など状況に応じて自己をコントロールするタイ プとして自分を認知している。

一方で「私的自意識が高く公的自意識の低い人」は、「我が道を行く」「自分に厳しい」 など自分の信念や価値観を明確にもち、それにしたがって生きようとするタイプと自分を認知している。

「公的自意識が高く私的白意識の低い人」 は自己肯定感が低い人、「私的自意識が高く公的自意識の低い人」は自己肯定感が高すぎる人、とも言い換えることができそうです。
私的自意識も公的自意識もバランスが大事なのは間違いないようです。

公的自意識と私的自意識と化粧やファッション行動

これら公的自意識と私的自意識の研究では、人々の化粧やファッション行動と関連させた研究が多い。

公的自己意識の高い女性は私的自己意識の低い女性に比べてメイクアップをよくしていること、そしてメイクアップによって自分の容姿の魅力が上昇するとみなしていることが示されている。

他にも「化粧行動を規定する化粧意識・態度の研究」では、化粧をして自分の顔の欠点を隠したい、周りの人からきれいだと見られたいと感じる人は、公的自己意識との関係が強いことが示唆されている。

以上のように、公的自意識が高いか私的自意識が高いかということで、その人の性格や特徴、行動に影響が出るのである。

この公的自意識と私的自意識と化粧やファッション行動をさらに調べてみると、日本人ならではの傾向があることがわかりました。

日本女性はメイキャップ自己肯定感が上がる!

日米を比較すると,日本女性ではメイキャップによる自己肯定感の上昇が見られたが,米国女性では化粧品による差が見られなかった。メイキャップの対自 的効果として自尊感情の向上は一般的に知られているが,日本女性と米国女性ではその効果が異なる可能性がある。

日本女性では夜の最初のスキンケアであるメイク落としで自己へ 向かう傾向があり,化粧を通して公私の切り替えを行っている様子が見られた一方で,米国女性ではその傾向が見られなかったことから,化粧行為による公私の切り替えが日本女性特有のものであることが示唆された。

化粧に関する感情意識尺度の作成と日米女性の比較

化粧を通して公私の切り替えをしているのは日本女性特有とは!?
私も化粧と落とすことでプライベートな自分になるという意識が確かにあります。

実体験からファッションやメイクが自己肯定感と関わると信じていましたが、これらのデータでそれが裏付けられました。

自意識過剰とは

自意識過剰とは、自分が周囲からどう思われているかを気にしすぎてしまうことを指します。「人から良い印象を持たれたい」という気持ちが強く、常に自分が人からどの様に見えているか、人からどの様に思われているかを気にします。自分が何をしたいか、どう思うかではなく、それをしたら人からどう思われるかを考えて行動する傾向があります。自分に自信がない人によく見られます。

自信過剰とは自信を多く持ちすぎること。 本来の実力や地位などを見誤り、自ら過大評価していること。 自分を過信していること。

自意識過剰は自信がない、自信過剰は自信を過大評価していることなので、自意識過剰と自信過剰は真逆の意味を持ちます。

自己肯定感が高い人・自意識過剰な人・自信過剰な人

自己肯定感を高めると自意識過剰だったり、自信過剰になるのでは?と思う人がいますが…健全に自己肯定感を持っていれば、自意識過剰にも自信過剰にもなりません。

健全に自己肯定感が高い人

自分の存在を愛おしいと思え、自分自身を本当の意味できちんと大切にできます。ありのままの自分を認め、「自分は大切な存在」「自分はかけがえのない存在」だと思えます。自分のいいところも悪いところもすべて肯定的に受け止めています。

自意識過剰の人

常に自分が人からどの様に見えているか、人からどの様に思われているかを気にします。自分に自信がありません。

自信過剰な人

自信を多く持ちすぎています。 本来の実力や地位などを見誤り、自ら過大評価しています。

結局、自己肯定感の低さが招いている

自己肯定感の低さと自信の低さは比例しています。自己肯定感が下がれば自信も下がります。自信がないから自信過剰になるのです。

また、自分のことを自分で認められない自己肯定感の低い人は、他人に評価を求めてしまい、それが自意識過剰に繋がります。

自信過剰も自意識過剰も自己肯定感の低さからなのです。


自己肯定感て本当にいろんなことに繋がっています。
だからこそ、自己肯定感を健全化することが自分らしい人生の第一歩なのだと思います。

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