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自己肯定感が低いと人間関係の悩みが多くなる7つの理由-後編

学校、会社、家庭内…いつもどこでも誰とでも人間関係がうまくいかないと悩んでいませんか?あまり知られていませんが、自己肯定感が低いと良好な人間関係を築くことが難しいのです。その理由とは?

自己肯定感が低いと人間関係の悩みが多くなる7つの理由 4~7

4.承認欲求が強い

承認欲求とは

承認欲求は子どもから大人まで、男性でも女性でも誰にもある欲求です。人は自分のことを理解してもらいたいし認めてもらいたい大切にしてほしいと思う生き物であり、承認欲求はあって当然の欲求です。

「マズローの欲求5段階説」では5つの欲求(生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、承認欲求、自己実現欲求)のうち4番目の欲求に位置付けられ、「他者から認められたい、尊敬されたい」と願う気持ちのことを指します。

自己肯定感の低さと比例

この承認欲求の強さは自己肯定感の低さと比例します。

自己肯定感が低い人は自分で自分を認め、受け入れていないために、他人の承認でしか自分を確認できません。「他人から認めてもらいたい」「他人に注目されたい」という気持ちに際限がなくなります。

自分を認めてもらおうと嫌なことでも引き受けたり、相手に喜んでもらうために自分の感情を偽ったり、自分を犠牲にしているのに、思うような承認を得られないと、過度にがっかりし行動はエスカレートしていきます。

他人を助けて感謝をしてもらうことによって自分の存在意義を確かめる(世話を焼きたがる、アドバイスをしたがる)、自慢話ばかりする(より良く見せたい、スゴいと思われたい)、よく他人を批判する(他人を批判することで、自分が上だと感じたい)
このような態度が他人に嫌な思いをさせてしまい、後悔や自己嫌悪が増え、だんだんと人との関りが負担になっていきます。

承認欲求の強さが後述する「がんばりすぎ」や「見返りを求める」「好意を受け取れない」に繋がります。

5.がんばりすぎる

自己肯定感が低い人はとにかくがんばり過ぎます。

がんばらないと価値がないという不安

(がんばらないと)ほめてもらえない
(がんばらないと)認めてもらえない
(がんばらないと)愛してもらえない

がんばりすぎる人はこのような傾向の人が多いのです。これは「がんばらないと私は価値がない」という不安です。

このような人は、他人に褒めてもらうこと、認めてもらうこと、愛してもらうことを動機にがんばります。

でも、周囲は『勝手にやったんでしょ…』『頼んでないよ…』『大変なら言ってくれればよかったのに…』という反応になります。

こんな反応に不安はさらに加速し、「不安になる→潜在意識で不安を鮮明にイメージ→がんばらなくちゃいけない」という流れができます。がんばるたびに不安のイメージが拡大→現実化していく負のループができあがるのです。

対等ではない関係にムカつく

人は自分の長所や得意を活かしているときは、いくらやっても疲れないし、イラつくほどのストレスなどとは無縁です。

でも、自分の短所や不得意なことをしないといけないときは、疲れます。しかも、やりすぎてしまう=がんばりすぎてしまいます。だから、ストレスを感じます。

他人に対してムカつくとき、腹が立つとき、理由はいろいろありますが、『私がこんなにがんばっているのに、あの人は全然がんばってない!』ムカつく~となることが多いのです。

ムカついているのは、相手の行動だけではなく、私ががんばっているのに相手はがんばっていないという「不平等感」になのです。言い方を変えると「対等ではない関係」にムカつくのです。

例えば、あなたは他人にすごく気を遣っている。本当はKYなところがあるけど、『人には気を遣うべき』だと教えられ、気疲れするほどに気を遣っている。でも、同僚のMさんは私に気を遣いもせずいつもマイペース…。『いったい何なのあの女』となりますよね。

子育て中の方であれば、仕事も家事も育児もがんばっている。がんばり過ぎるくらいがんばって、毎日、ヘトヘト…。でも、旦那は家事も育児も手伝ってくれない。もちろん、この行動にもムカつきますが、不平等感や対等ではない関係が、ムカつきやいらだちを増長しているのです。

6.見返りを求める

前述したように、自己肯定感が低い人は承認欲求が強いため、言葉や態度で感謝を実感できないと、自分の行動に自信を持つことができません。そのため、常に相手に対して見返りを求め、思うような反応がないと不安になったり怒りを感じたりします。相手の反応に一喜一憂します。

自分の満足が他人に依存

例えば、友達にプレゼントをしたとき、

自己肯定感が低い人は、相手から「ありがとう」という言葉がないと、『気に入らなかったのかな…』と不安になったり、『せっかくプレゼントしたのに喜ばないなんて』と怒りを感じます。

しかし、自己肯定感が高い人は「友達のためにプレゼントを選んだこと」「そのプロセスが楽しかったこと」に満足をしているので、相手からの反応に一喜一憂しません。

自己肯定感が低い人は自分の満足や評価が常に他人に依存しているのです。

自分の満足いくお礼や感謝の言葉がないと、「やらなければよかった」と後悔したり、相手に怒りを感じるようになります。せっかく相手に良いことをしても、後悔したり怒りを感じてしまい、自分が苦しむことになるし、相手との関係だって上手くいかなくなりますよね。

7.好意を受け取れない

承認欲求が強いため、人一倍がんばるし、見返りも求めるのですが、実際に他人から褒められたり、好意を向けられると素直に「ありがとう」と言えないため、褒めてくれる人や機会を遠ざけます。でも『なぜ自分は褒められないのだろう…』と不満に感じています。

自分に自信がないので、自分に対して他の人が優しくしてくれたり、良くしてくれたりすると「なんで私なんかに!?」と戸惑ってしまったり、何か裏があるのではないかと疑ってしまうのです。

人間関係の法則を知りましょう

誰にでも「いい人」を演じてしま

自己肯定感が低い人は、誰からも好かれたい、誰にも嫌われたくないと思ったり、人に嫌われるとひどく傷ついたり、人の反応に敏感になりすぎたり、誰にでも「いい人」を演じてしまう傾向があります。

人間関係の相性に関する「2:7:1の法則」

「2:7:1の法則」は、アメリカの臨床心理学者カールロジャーズ氏が提唱しているもので、先天的な他人との相性を割合で示したものです。

2割:相性が良く、すぐに仲良くなれる人
7割:どちらでもない普通の付き合いの人
1割:どうしても合わない人

どうしても合わない人は一定数存在する

誰からも好かれたい、誰にも嫌われたくないと思っても、誰にでもどうしても合わない人は一定数存在するのです。無理をして「いい人」を演じても、八方美人になっても、全員に好かれることはまず不可能なのです。

そう考えると、『嫌われてしまった…』と落ち込むのも無駄だと思いませんか?もともと相性が悪かった人だとしたら仕方のないことです。

「2:7:1の法則」を理解すると人間関係の悩みが減り、自己肯定感を高めることに繋がります。

自己肯定感の低い人が人間関係に悩む7つの理由
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