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期待が自己肯定感を低くする

「期待」というのは不思議なものだと思う。一見、ポジティブな行動?感情?のようで、突き詰めてみると、意味のない行動?感情?だったりする。
期待を深掘りしながら、自己肯定感との関係も考えていこうと思います。

期待とは

期待とは、何らかのことが実現するだろう、と望みつつ待つこと。また、当てにして待つこと。
期待する気持ちのことは「期待感」と言う。期待どおりにならないことを「期待外れ」と言う。

興味深いのが、「期」にも「待ち設ける」という意味があって、そうすると、期待には「待ちに待つ」という意味になるのです。

しかも「何らかのことが実現するだろう、と望みつつ待つこと。また、当てにして待つこと。」書かれていることからわかる通り、期待はものすごく能動的なのです。「自分は何もしないで、ただ待つ。」それが期待。

何らかのことが実現するだろうと望みつつ…」であれば、希望とか望みとかそんな言葉でも代用できるし、希望や望みであれば「希望外れだった」「望み外れだった」なんて言い方はしないし、そんな気持ちにはなりませんよね。


実は私、期待に関してかれこれ15年くらい前から考えることがあって(もちろんずっと考えているわけではないのですが…)、期待に対してポジティブなイメージが持てず、むしろ期待することが嫌だなぁと感じているので、期待はしなくなりました。

前述した「希望」や「望み」であれば、相手に対してその内容を伝えることが多く、相手も何を望まれているかが明確にわかっていることが多いので(もちろん例外はあるけど)「希望外れだった」「望み外れだった」になりにくいような気がします。

一方で「期待」は相手に何も言わず勝手に思って待ってるだけという…で、期待通りじゃないと期待外れだと怒ったりする訳で… 期待ってなんなん?w

以前より期待に対して不信感のあった私ですが、自己肯定感について考えるようになって、一層、期待って嫌いになったんですよね…
理由は以下の通りです。

親から子への過度な期待

親から子への期待…。ありますよね。多いですよね。
決して、悪いことではないはずです。
でも、親から子への期待が、親のイライラを生み、子どもの自己肯定感を低くしているとしたら…。

子どもに対して「どうしてこんなこともできないの?」とイライラすることありますよね。この「どうしてできないの?」の裏側には、親が子どもに期待していることが隠れているのです。

例えば、何でもやることが遅い子どもに対して、「どうしてさっさとできないの?」と感じるのであれば、子どもに要領の良さや機敏さを期待しています。

子どもは親の期待に応えたいと思うのです。でも、その期待に応えられないと自分を責めるようになり、それが子どもの自己肯定感を低くします

期待と比較

また、親が子へ期待するときには、そこに比較も含まれています。
自分との比較、兄弟との比較、他の子どもとの比較…

誰かと比べられながら育つ環境は自己肯定感が低くなります。

親からすると、子どもの意欲に繋がればと思い、良かれと思ってする比較する場合もあるかもしれませんが、された子どもからすると、比較された相手に比べ、自分は劣っていると受け取り自己肯定感が低くなります

誰かと比べられると『自分はダメな子だと思われている…。』『自分のことなんかどうでもいいんだ…。』と感じ、親の愛情を疑うようになると、愛情不足感から必要以上に反抗的になることもあります。

また、比べられた相手を恨む気持ちも出てくるので、比べる相手が兄弟姉妹だと兄弟姉妹仲にも影響し、それが生涯にわたって続くこともあるのです。

自己肯定感が低くなる12の原因 1~5

親の期待に応えられなかった子どもは…

期待が自己肯定感を低くする

期待に応えること&認められることに執着

親の過度な期待により自己肯定感が低くなった子どもは、「親の期待に応えられなかった」「親に認めてもらえなかった」という傷を抱えて生きることになるので、 誰かの期待に応えること、誰かに認められることに執着するようになります。

期待に応えるために、自分を認めてもらうために頑張っても、一向に満足できないため、もっともっと頑張らねばと、自分を追い込み続けることになるのです。自己肯定感が低くなるループにハマっている状態です。

自分への期待値も高くなる

「親の期待に応えられなかった」という傷を抱えた子どもは、大きくなると自分への期待値も高くなります。「本当はもっとできるはずなのに。こんな人間じゃないのに。」と常に感じるため、期待値と現実のギャップで自己肯定感はますます低くなっていきます。

で…また自分の子どもに期待する

誰かの期待に応えること、誰かに認められることに執着して、自分に高い期待をして、自己肯定感を低くする沼にハマったまま親になると…その人もまた子どもに期待するのですよ。

よくありますよね。自分ができなかったからって子どもに自分の夢を押し付けるの。で、また子どもは期待に応えられなくて…以下省略

延々と続く負のループなんです。

親の過剰な期待が招く弊害

「親の要求や期待に応え続けるということは、子どもにとって、本来の自分を否定され続けることに他なりません。そうした経験を積み重ねると、子どもは精神に変調を来しやすくなります。児童や思春期の子どもというのは、実は精神疾患を最も発症しやすい時期。すぐに異変が出なかったとしても、精神疾患を発症する下地がつくられます。すると、進学や就職など、環境が激変するタイミングなどで変化に対応できなくなり、不安障害やうつ病を発症してしまう、といったことは少なくありません」。青山学院大学教育人間科学部教授で、神経・精神疾患を専門とする小児科医の古荘純一さんはそう説明します。

 たとえ親の期待通りに、偏差値がトップレベルの大学に入学できたとしても、その後すぐに授業に出られなくなったり、就職できずにそのままニート生活に入ったりしてしまう、ということは珍しくないようです。

親の過剰な期待 子に取り返しつかない弊害もたらす

やっぱり期待って良いことないよね~
誰にも良いことないから、期待はやめよう!

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