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いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本‐読む自己肯定感

このコーナーでは自己肯定感に関する本や論文などを”ななめよみ”しています。
今回は書籍「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」をななめよみ。

しあわせのジャマをする「罪悪感」を手放す

罪悪感があると、自分を罰し、自分が幸せになれないような道を”無意識に”選択してしまいます。意識的には自分が幸せになれると思って選んだ仕事、恋人、環境なのに、なぜか、自分が傷つくような、全然幸せを感じられないような状況に陥ってしまうのです。
(中略)
罪悪感はちょっとしたことで生まれる感情ですので、それをすべてなくすことは提案していません。しかし、その罪悪感の裏側にある「愛」に意識を向けることで、私たちは自分を肯定し、ゆるし、そして、ずいぶんと生きやすくなるのです。

「自分を罰し、自分が幸せになれないような道を”無意識に”選択してしまいます。」
これって自己肯定感が低い人の特徴でもあります。自己肯定感が低いから罪悪感を感じるのか、罪悪感があるから自己肯定感が低くなるのか…いづれにしろ自己肯定感と罪悪感は繋がっているのです。

自分をゆるせないのは、罪悪感があるから

心理学の格言に「もし、あなたが今、幸せを感じられないのであれば、あなたは自分をゆるしていない」というものがあります。
(中略)
罪悪感という感情は「自分が悪い」「自分のせいだ」という明らかなものから、潜在意識の深くに潜んで自分を罰するよう動くものまで、さまざまな形態をとります。

「もし、あなたが今、幸せを感じられないのであれば、あなたは自分をゆるしていない」
この格言には2つの意味があると思いました。
1つは自分の「罪」をゆるしていない、もう1つは「幸せになること」をゆるしていない。
両方の人がほとんどかもしれませんが、分けて考えることでそれぞれの原因と対策を考えられそうな気がします。

罰の執行人は「自分自身」

罪悪感という感情は、意識していてもいなくても、自分をしあわせにしないように自分を導きます。その感情があると「自分は罰せられるべきである」と思うようになり、自分を傷つけ、苦しめ、しあわせではない状況を自ら引き寄せます。

罰の執行人は「自分自身」
恐ろしい言葉…。
自己肯定感が低い人もこの傾向がありますね。

「罪悪感」があるから「しあわせ」も感じることができる

私たちの「人生というゲーム」において、そのルールや制限となる最大の要素が「罪悪感」なのです。
(中略)
つまり、罪悪感という感情は、私たちを苦しめ、悩ませるものですが、その一方で、人生というゲームを盛り上げる制約条件となり、私たちの人生にドラマを演出してくれる感情であるともいえるのです。

うーん…これはどうなのかなぁ
制限や困難は人生をドラマティックにしてくれる1つの要素だと思いますが、罪悪感は…
そういう人もいるのかもしれないし、罪悪感があることをそう考えようってことなら1つの考え方としてアリなのか?

罪悪感が、罪悪感を生み、罪悪感を広げていく

罪悪感という感情は「重い荷物」に例えられるように、さまざまなものを背負わせようとしてきます。
(中略)
罪悪感から多くを背負い込んでしまうことは、結果的に周りの人たちに罪悪感を与えることになってしまうのです。
(中略)
罪悪感があると、犠牲的な態度をつくりだして「僕はいいからみんながしあわせになってよ」という思いを抱かせます。でも、みんなは「あなたも一緒にしあわせになろうよ」と思っています。
つまり、そこでみんながあなたに感じている「愛」が受け取れていません。だから、喜びを配るつもりが罪悪感を配ってしまうことになるのです。
この罪悪感から解放されるためには「受け取ること」が一つのカギになります。

まさに自己犠牲は誰も幸せにしないという例ですね。

罪悪感7つのタイプ

1.誰かを傷つけてしまった、壊してしまった(加害者の心理)
 心理学の世界では「加害者と被害者は同じ」という見方をします。
海外者によって傷つけられたと感じた被害者は、その瞬間に加害者に対して攻撃的・批判的な思いを抱きます。

2.助けられなかった、役に立てなかった(無力感という罪悪感)
 加害者の心理に近いものがありますが、助けたい、救いたい、役に立ちたい、迷惑をかけたくないと思ってがんばったが、力及ばずうまくいかなかった場合に生まれる罪悪感です。

3.なにもしてない、見捨ててしまった
 最も許しがたい罪悪感を作るのがこのタイプです。「なにもしてない罪悪感」は、なにもしてないからこそ、表向き罪に問われることはなく、また、まわりも味方してくれることが多いため、ひとり自分を責め続け、また、「あのときこうしておけばよかった」と後悔することになります。

4.恵まれていることへの罪悪感
 恵まれていること自体は素晴らしいことなのですが、その価値を受け取れないために、罪悪感に転じてしまうことがあります。

5.自分は毒である、自分は穢れている
 罪悪感が潜在意識の深いところにたまっていくと、この感覚が芽生え、自分が幸せになれない選択を繰り返してしまいます。

6.親やパートナーから受け継いだ罪悪感
 愛する人を助けたいという気持ちが強いため、その相手が背負っている罪悪感を、自らも背負おうとします。

7.その他の罪悪感
 キリスト教には「生まれながらにして罪を背負っている」という「原罪」という考え方があり、また仏教でも殺生を禁止する考え方があります。

すごくわかりやすいですね

「悪いのは自分」「一番許せないのは自分」という思い込み

罪悪感という感情は、常に自分を攻撃し、しあわせにしないためにふるまうものですから、その罪悪感がどんどん積みあがっていくと、なにに対しても「自分が悪い」という思い込みに至ります。
(中略)
罪悪感にとらわれると、世界で一番の悪人が、まるで自分自身であるかのように感じます。この世の中で一番許せないのは、自分自身です。

正しさを主張する人ほど罪悪感が強い

罪悪感があればあるほど、人は逆に自分の非を認めずに、正しさを主張します。
(中略)
つまり、罪悪感が強ければ強いほど、私たちは「自分は間違っていない。正しい。」と主張し、時には「おまえのせいだ、おまえが悪い」と責任転嫁しはじめます。
だから、そうして罪を認めず、正しさを主張する人ほど、罪悪感がとても強い証なのです。

自己肯定感が低い人の特徴でもある正しさにこだわる
これは罪悪感も関係しているのですね。

「思い込みの自分ルール」が罪悪感を生む

たとえば、「働かざる者食うべからず」という「観念」を持っていると、仕事をしていないだけで罪悪感を覚えるものです。

自己肯定感が低い人が使う7つの口癖で紹介した口癖5「~すべき」「~ねばならない」
このような口癖、観念を持っていると罪悪感を生むということは、自己肯定感が引く人は罪悪感を持ちやすいんですね…

「癒着」は罪悪感が接着剤になっている

心理的に相手との境界線がなくなってしまい、常に相手のことを考えているような人間関係のことを「癒着」といいます。「母子癒着」は日本ではとても多いと言われていますし、問題のあるパートナーとの恋愛もまた「癒着」になりやすいものです。

自己肯定感が低い女性の恋愛 20の特徴でも紹介した共依存関係になりやすい とも繋がりますね。

さまざまな顔を持つ「癒着」

母親が「過干渉」「過保護」「心配症」だったり、「精神的に弱い人」だったり、「子供に興味がない放任主義」でも「母子癒着」が起こりやすくなります。

自己肯定感が低くなる12の原因で紹介した過保護・過干渉
「自己肯定感が低い・傷つきやすい・人とうまくやれない それは、”愛着障害”のせいかもしれません。」で紹介した子どもを愛着障害にする親のタイプ5つ
こうしてみてみると全てが複雑に絡まっているということがよくわかります。

愛と罪悪感

私たちは「愛せなかったとき」すなわち、「愛する人に愛を与えられなかったとき」に最大の罪悪感を覚えるといいます。
(中略)
愛の量と罪悪感の量は比例する。

今の罪悪感をすーっとなくす、自分のゆるしかた

他人や状況に問題があるとする「他人軸」で人生を生きる癖
(中略)
他人軸の生き方になっていると、問題が起きた時も「自分は悪くない、相手が悪い」というふうに解釈し、問題の解決を相手に任せています。
(中略)
自分のせいにするのではなくすべての問題は「50/50」ととらえる
(中略)
自分のせいにするのではなく、自分への課題としてとらえ、どう解決していくかを考えていくことが必要
(中略)
自分軸を確立する方法
1.「私は私、他人は他人」と相手との間に明確な線引きをする
2.「私は」「私は」と主語を明確にする
3.今できることをする
4.自分をほめまくる
5.「できること」「できないこと」の線引きをする
(中略)
「自分に原因がある」と自分軸でとらえるということは、罪悪感にとらわれることなく、客観的に自分を見つめることです。つまり、自分を責めることはしません。
(中略)
罪悪感を癒すことは、自分をゆるすこと
(中略)
自分をゆるすために「自己肯定感」を育てる

自己肯定感と自分軸・他人軸も書いていますが、自分軸・他人軸と罪悪感も関係があって、自分をゆるすために自己肯定感を育てるって…
自己肯定感と罪悪感の関係の深さというか繋がりの濃さというか無視できませんね。

まとめ

自己肯定感が低い人の特徴に罪悪感があるがあったので、この本を読んでみましたが、かなり密接だということがわかりました。
自己肯定感を高めることで罪悪感からも解放されるのであれば、自己肯定感にはしっかりと向き合うべきなんだと思います。

参考:自己肯定感が低いと罪悪感を感じやすい⁉

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